アライドアーキテクツとブレインパッドがDMP分野でサービス連携を開始 | アライドアーキテクツ株式会社

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アライドアーキテクツとブレインパッドがDMP分野でサービス連携を開始プロモーション領域からDMP市場を拡大、組織横断型のデータベースマーケティングを支援

2014年12月18日

アライドアーキテクツ株式会社
株式会社ブレインパッド

ソーシャルメディアマーケティング支援事業を手がけるアライドアーキテクツ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中村壮秀、証券コード:6081)は、企業・ブランドのファンサイト構築システムを搭載したクラウド型DMP(※1)「BRANDCo(ブランコ)」と、株式会社ブレインパッド(本社:東京都港区、代表取締役社長:草野隆史、証券コード:3655)が提供するWebプラットフォーム/レコメンドエンジン「Rtoaster(アールトースター)」とのサービス連携を2014年12月18日より開始しますのでお知らせいたします。

本サービス導入の第一弾として、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(以下「GDO」)が両サービスで収集した各種データを連携し、マーケティング施策の精度向上を目的に活用いたします。

今回のサービス連携について

「BRANDCo」は、Web上の顧客接点を一か所に集約する「ファンサイト」を、独自のCMS(※2)で手軽に作成できるクラウド型DMPです。多彩なキャンペーン機能やアンケート機能を搭載しており、これらのプロモーション活動を通じて取得した各種データをクラウド上で蓄積・分類し、容易にマーケティングへ活用することができます。
「Rtoaster」は、サイト内のユーザー行動、CRMデータ、外部データなどを利用したプライベートDMP(※3)機能と高精度なレコメンドエンジンをベースに、一人ひとりのユーザーの趣味、嗜好に応じた最適な情報を多様なチャネルで提供するレコメンド、パーソナライズ・ソリューションです。

今回の連携により、広告主企業は、「BRANDCo」におけるキャンペーン開催等で取得した顧客のプロモーション(販促・宣伝)データと、「Rtoaster」におけるユーザー行動、CRMデータなどのプライベートDMPのデータを組み合わせ、マーケティングに活用することが可能となります。

従来、多くの企業では、プロモーション施策を通じて取得したデータは、主にプロモーションコストの効果検証や計測に使用されることが一般的であり、顧客に関する多種多様なデータが取得されているにも関わらず、単発的・短期的な活用に留まっているという現状にありました。
本サービスを利用することで、企業がプロモーション施策を通じて得た顧客データという「資産」をクラウド上で蓄積・分類し、CRM施策の最適化や広告施策の多様化への対応、生活者の意識変容推移などソーシャル施策価値の可視化といった、データベースマーケティング全般におけるPDCA(※4)の精度向上・改善につなげることができます。

サービス概要

1. プロモーションデータとプライベートDMPのデータを連携
企業が「BRANDCo」のファンサイト上でキャンペーン等を通じて取得したプロモーション(販促・宣伝)のデータと、「Rtoaster」に蓄積されたオウンドメディア上におけるユーザーの行動データ等を元にしたプライベートDMPのデータを連携することで、顧客価値の高精度な可視化が可能となり、ターゲティング広告やCRM施策といったマーケティング施策に活用することができます。

2. 顧客ごとに最適なマーケティング設計を実現
「Rtoaster」の多彩な広告配信機能により、例えば、ファンサイトで「ブランドA」のキャンペーンに参加したユーザーが外部サイトへ訪問した際に「ブランドA」のバナー広告を表示させたり、通販サイトにおいて「ブランドA」を購入した顧客に対して「ブランドA」の上位ブランドである「ブランドB」のキャンペーンをファンサイト上でレコメンド(推奨)したりと、顧客一人ひとりに最適化されたマーケティング設計が可能です。

3. OAuth(※5)連携でシームレスに顧客データを取得
本サービスの導入企業が自社のオウンドメディアにおいてOAuth連携を導入している場合、ユーザーがファンサイト登録時に企業アカウントでログインすることが可能となり、よりシームレスに顧客データの取得を行うことができます。

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サービス導入第一弾としてGDOが「BRANDCo」でデータ収集を開始

GDOは、すでに導入を行っている「Rtoaster」に加え、12月より「BRANDCo」でブランドサイト(URL:http://brandco.jp/gdo)を新規作成し、顧客プロモーションデータの収集を開始します。
今回の導入について、お客様体験デザイン本部宣伝PR部 福永和洋氏は、「GDOのサイトでは2013年7月よりFacebookをはじめとするソーシャルログイン・システムを導入しました。ソーシャルログイン導入後、Facebookアカウント保有の会員動向を把握できるようになり、約1年の検証の結果、Facebookページの運用を通してエンゲージメント構築した新規顧客は、そうではない新規顧客に比べて再来訪率で約2倍、再来訪回数では約3倍、弊社事業の柱であるゴルフ場予約では約1.5倍、ゴルフ用品購入で約1.9倍と、ポテンシャルの違いが生まれていることが分かりました。今回の『BRANDCo』と『Rtoaster』との連携は、弊社にFacebook広告の効率化やCRM施策の最適化など、マーケティング全体戦略への示唆を与えてくれると期待しています。」と述べています。

導入費用

本サービスの導入には、「BRANDCo」と「Rtoaster」の月額(+初期)の契約に加えて、7万円(税別)の追加費用が必要となります。

今後の展開について

スマートフォン等のデジタルデバイスやソーシャルメディアが急速に普及する昨今、企業のプロモーション施策は年々多様性を増しており、これに伴って膨大なデータがWeb上で取り扱われています。O2O(※6)や動画マーケティングといった新規ソリューションの増加もあり、この流れは今後さらに加速するものと考えられます。

2008年より企業キャンペーンを約5万件にわたり支援してきたアライドアーキテクツと、2004年より企業のデータ活用の促進を手がけてきたブレインパッドは、両社の特性を活かしたDMPサービスを連携することで、広告主企業が季節ごとに予算をかけて展開する多彩なプロモーション施策の裏側で生まれる膨大な顧客接点を構造的なデータとして蓄積・分類し、長期的なエンゲージメントにつなげてまいります。
加えて、「マーケティング」と「プロモーション」という、これまで企業内で分断されやすい傾向にあった取り組みを本サービスによって統合し、組織横断型のデータベースマーケティングを支援していきたいと考えています。
アライドアーキテクツとブレインパッドは、今後も外部DMP、DSPとの連携をはじめとしたさらなる機能拡充およびサービスの拡大を図り、企業の効果的なデータ活用を支援してまいります。

※1  Data Management Platformの略。インターネット上のさまざまなサーバーに蓄積されるビッグデータや自社サイトのログデータなどを一元管理・分析し、最終的に広告配信などのアクションプランの最適化を実現するためのプラットフォームのこと。

※2  Content Management Systemの略。Webコンテンツを構成するテキストや画像などを一元的に保存・管理しサイトを構築・編集できるソフトウェアのこと。

※3  企業が自社のさまざまなマーケティングデータや外部データを集約し、活用するために構築するデータ基盤のこと。

※4  企業が行う一連の活動をPlan(計画)・Do(実行)・Check(点検・評価)・Act(改善・処置)という観点から管理するフレームワークのこと。

※5  IDやパスワードを入力することなくアプリケーション間の連動ができる、複数のWebサービスを連携して動作させるために使用される仕組みのこと。

※6  「Online to Offline」の略。インターネット上(オンライン)から、インターネット外のリアルな店舗(オフライン)への顧客行動へと促す施策のこと。

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