モニプラファンブログ(以下モニログ)のファンサイト・オブ・ザ・イヤー2017(以下FOY2017)部門賞で「エンタメ賞」を受賞したのは、働く女性のためのパンプス「レディワーカー」をはじめ、さまざまなシューズブランドを手がけるアシックス商事株式会社のファンサイトです。無機質になりがちなデジタルマーケティングにおいて、応援してくれるファンと温かいコミュニケーションを展開し、楽しませたことがモニログユーザーたちから評価され、今回の受賞となりました。強い絆を育むためのモニログの利用方法や、そこから生まれたファンとのエピソードなどをうかがいました。


写真:アシックス商事株式会社 デジタルマーケティング部 IT戦略室 石山 栄里香様

専門知識がなくても活用可能。モニログを継続する理由について

――モニログは4年前から導入されています。現在はSNSを活用したマーケティングが活発で、ブログは以前よりも目立たなくなっている傾向があります。そういったなかで、御社がモニログを継続して利用するのはなぜでしょうか。

アシックス商事:導入時は独立した部署がなかったこともあって、デジタルマーケティングに強い人間がいませんでした。しかし、モニログは専門的な知識がなくても、どんな機能があるのか、効果的なのはどんな利用法かなど、さまざまなことを担当コンサルタントが教えてくださるので、使い勝手がとてもよかったんです。
2018年1月に当部署であるデジタルマーケティング部が発足し、これからはもっと生活者とのコミュニケーションを活用したブランディングに力を入れることになりましたが、引き続きアドバイスをいただきたいので継続して利用しています。

――今年からデジタルマーケティングへ本格的に取り組まれるのですね。導入時と現在では、モニログの利用方法に違いはありますか。

アシックス商事:以前はファンとのやりとりのみを目的としていました。ファンからいただいたアンケートを社内にフィードバックするだけだったんです。これからは、アンケート結果をECサイトへ反映するなど、目に見える部分へどんどん利用していきたいと思っています。

――御社ファンサイトには、現在5,000人ほどのユーザーが登録していますが、ファンを獲得するために特に取り組んだことなどはあったのでしょうか。

アシックス商事:現在までは自然に増えていったように思いますが、今後もファン数を増やしていきたいので、そこへ向けた企画なども考えていきたいですね。


写真:アシックス商事株式会社のファンサイト

レビューと商品の訴求が一致。モニログユーザーの着眼点

――御社の商品には、用途に合わせたさまざまなブランドがありますが、モニログで「レディワーカー」をメインに扱っているのはなぜでしょうか。

アシックス商事:モニログのメインユーザー層が30~40代の女性ということで、レディワーカーの購入者層と合っていたことが理由です。以前、男性用のビジネスシューズを募集したこともあったのですが、その時には「夫の仕事用に」と応募してくださる主婦の方もいらっしゃいました。

――モニログのユーザーには主婦層も多いので、ビジネス用シューズである「レディワーカー」に興味を感じるかという点が気になるのですが。

アシックス商事:ふだんは使用しない靴だからこそ、履き心地の良いものをと考える人が多いのではないかと思います。しかし、今後は主婦層の人が日常的に履ける靴なども検討していきたいですね。みなさんに継続して好きでいてもらうためにも、もっとユーザーの方が参加したくなるような企画を打ち出していきたいです。

――御社で運営されているショッピングサイトのレビューとモニログのレビューではどんな違いがありますか。

アシックス商事:ECサイトのレビューは、お買い上げいただいたお客様にご投稿いただいていますので、履き心地やサイズ感などをメインとした個人の使用感が書かれています。一方でモニログのレビューは、ブロガーさんが読者に読まれることを前提に書いているので、自分以外の人にも参考になるように、商品に関する細かい情報まで丁寧に書いてくださっていると感じます。私たちは靴の機能性をしっかり伝えていきたいと考えているのですが、そこをしっかり訴求してくださるレビューはとてもありがたいです。

――ブロガーの記事やレビューを読んで、驚いたことや意外性を感じたことはありますか。

アシックス商事:とにかく商品を深掘りしてくれることに驚きました。先ほども述べましたが、こちらが訴求したいポイントとブログの記事内容がぴったりなんです。さらに、毎日履いて疲れやすさの違いを比較してくださる人もいて、こちらの想像以上の記事を書いてくださいます。


写真:ECサイト内のモニログで募集をしたモニターさんの声を紹介するページ

――イベントについておうかがいします。現在はどのくらいの頻度で開催されているのでしょうか。また、参加者数はどのくらいですか。

アシックス商事:1カ月に2~3回の開催を目標としていますが、忙しい時期は1回の開催となった月もありました。 毎回500人前後の方にイベントに参加していただけるので、応募の際にアンケートへの回答をお願いしているのですが、500人へのアンケート調査を自社で行うことはかなり大変ですから、この点でもすごく助かっています。このアンケートの結果は新商品の企画などに大いに参考にさせていただいています。

――イベントの開催頻度によって、ファンの温度感が変わるようなことはありましたか。

アシックス商事:特に変化はなかったように思います。月に複数回行う時には、系統の違う商品を提供するなどマンネリ化を防ぐようにしていました。また、月に1度の開催でも反応は悪くありませんでしたので、イベントの内容次第なのかなと思っています。回数よりも、1回1回のイベントでどれだけ興味をもっていただけるか、企画力が問われますね。

温もりのあるコミュニケーションがグローバルへ発展

――今回の「エンタメ賞」は、ファンたちを楽しませたことがユーザーに評価されて受賞となりました。ファンを楽しませるために、どんなことに気を使われていますか。

アシックス商事:商品を届ける時に、直筆の手紙を毎回同梱しています。商品のみだと機械的になってしまうので、コミュニケーションの一環として続けています。ちょっとしたことですが、一番のタッチポイントだと思います。

――どんな内容の手紙を書かれているのでしょうか。また、それに対してのリアクションはありましたか。

アシックス商事:手紙の内容は、私のささいな出来事などで、大したことは書いていません。しかし、商品についてお客様へ電話で連絡をした時に、「手紙を読んでいますよ」と言っていただけて、そこから会話がはずんで楽しくおしゃべりすることができました。無機質になりがちなデジタルマーケティングに温かみを感じられて、やりがいにもつながりました。

――デジタルマーケティングはどうしても数字で評価されがちです。しかし、御社ではコメントなどひとつひとつを大切にされているように思いますが、いかがでしょうか。

アシックス商事: レビューやコメントなどは、できる限り目を通すようにしています。なかには「コーディネートをほめてもらってうれしい!」というコメントもいただきます。モニログは温かいコミュニケーションが取れる場所ですね。

――かなり丁寧なコミュニケーションを取っていらっしゃいますが、大変ではないですか。

アシックス商事:正直、大変です。デジタルマーケティングの知識にもあまり自信がなくて......。しかし、モニログは知識がなくても使いこなせて、様々な機能で運用を効率化してもらえるので、私自身はユーザーさんとのコミュニケーションに専念することができるんです。

――たくさんのユーザーとコミュニケーションを取るなかで、印象的なことはありましたか。

アシックス商事: もうずっと定期的にブログを書いてくださっている方がいるのですが、その方のブログを見たと海外から商品の問い合わせがきたことがありました。その人が商品を気に入ってくださり、動画サイトへ投稿してくださったんです。動画による機能の説明に、言葉の壁を越えたグローバルへの可能性を感じました。Webでもここまでつながれるんだと驚きました。

――最後に、今後の展開や予定していることなどを教えてください。

アシックス商事:まだまだモニログを活用しきれていない部分がたくさんあるので、これからももっと積極的に利用していきたいです。SNSと連携した運用も進めていきたいですし、モニログファンの口コミをECサイトでもご紹介していきたいです。部署が発足したばかりで、まだ手探り状態ではありますが、これからもモニログを活用しながら、よりよいコミュニケーションを重ねていきたいと思っています。